製品情報
ボールバルブの構造と特長
図1
ボールバルブの基本構造とシール原理
ボールバルブは、弁箱(本体)の中で弁体(ボール)が弁棒(ステム)を軸に回転して流体を制御するバルブです。
図1のように流路が配管と同じ形状になり流体に抵抗を与える要素が少ないため、全開時の圧力損失が極めて少ない構造です。
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図2：遊動ボール形
遊動ボール形は、図2のようにボールとステムが2面巾で連結されているので全閉時に流れ方向へボールが移動する構造です。この構造では全閉時に差圧によってボールが、二次側シートに押し付けられることによるセルフシール効果が期待できます。主に低圧(～JIS20K、CL300)、小口径(～DN200)に使用されます。 -
図3：固定ボール形
固定ボール形は、図3のようにボールの上下がステムとトラニオンによって支持されている構造です。この構造では、全閉時にシートの背面のばね力およびシート背面に加わる1次側の圧力を利用して流体を締め切ります。したがって、1次側でのシールとなり、固定ボール形は流圧の変動に対し操作トルクの変動が少ないのが特徴です。主に高圧(JIS30K、CL600以上)、大口径(DN250以上)に使用されます。
ボールバルブの特長
①全開・全閉の操作が容易
左図：全開 右図：全閉
ステム(弁棒)の90度回転により速やかに開閉操作ができます。
また、レバーハンドルの位置でバルブの開閉状態が明確になるため、視認性に優れています。
②シール性に優れている
PTFE等の樹脂材料を弁座(シート)に用いるため、流体を止めやすく、シール性に優れています。
③圧力損失が極めて少ない構造
流路が配管と同じ形状になり流体に抵抗を与える要素が少ないため、全開時の圧力損失が極めて少ない構造です。
④高温・高圧流体に対応可能
シート材料は豊富なラインナップをご用意しており、選定により高温・高圧流体への対応が可能です。
⑤自動化が容易
当社製ボール弁はヨークとカップリングを取り付けるだけで各種トルクアクチュエータの搭載が可能です。
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